三浦半島をまるごと体験してこべぇ! 地域のことなら「シテコベ」におまかせあれ!

三浦半島をまるごと体験してこべぇ! 地域のことなら「シテコベ」におまかせあれ!

■シテコベとは?

シテコベの概要

シテコベは、三浦半島の地域の課題解決に目指して、全力で企画をしているチームです。主に「自然体験」を提供し、地域の魅力発信、安心安全な食育環境の創出や第一次産業の売り上げ向上に貢献しています。

経緯

「田舎だから何もない」という言葉対する違和感や悔しさが、三浦半島の地域課題にポジティブに向き合うシテコベを誕生させました。横須賀市長井町で生まれ育った嘉山淳平さんは、自然環境豊かで深い地域住民同士のつながりに魅了され続けて約40年。

就職後も地域と自身の関わり方を問い続けました。大学院でまちづくりにおける実践的な政策に関して知見を深め、横須賀市議会員に立候補するなどして地域課題に向き合う決意を固めます。その後も様々な挑戦を経、地元の魅力をより多くの人に届けるべく、三浦半島の地域資源を活用した自然体験をプロデュースするシテコベをキックオフしました。

▲シテコベ創設者の嘉山淳平さん

「シテコベ」の意味と由来

シテコベは、長井弁で「やってみよう!してこよう!(してこべぇ)」という意味です。自然環境豊かな三浦半島で、漁業・農業体験などを通して、たくさんの方々に地域の魅力に触れてもらいたいという想いが込められています。チャーミングで合言葉のような点が、たくさんの人を惹きつけるポイントになっていることでしょう。


▲漁業体験の様子①

■シテコベが手掛けるプロデュース事業と体験を通じて提供するSDGs

シテコベでは規格外野菜や未利用の魚などを活用した体験企画から、身近なところにSDGsが考えられる機会を提供してきました。具体的には、以下の体験企画を実施しています。

地魚未利用魚の料理体験

流通には不向きな点や加工のしづらさなどが理由で価値がつきづらい魚や食べられずに捨てられてしまう魚などは、「未利用魚」や「低利用魚」といわれています。そのような魚を魚捌き体験の主役として活用し、参加者に刺身や柚庵焼きの試食を通じた地消地産の機会を提供しています。


▲地魚未利用魚の料理体験の様子

ちりめんモンスター探し&キーホルダー作り体験

ちりめんモンスターとは、しらす漁の際にしらすと一緒に漁獲される小さな生き物たちのことをいいます。とても小さなタコ・エビ・カニたちは省かれやすく、食用として使われる機会が少ないのです。

そのようなちりめんモンスターたちをルーペなどで探してもらい、探したちりめんモンスターでキーホルダーを作る体験を企画し、子供たちを対象に楽しみながら漁業について学ぶ機会を提供しています。

▲ちりめんモンスター探し&キーホルダーづくり体験の様子

ちびッコリーハントと旬の採れたて野菜で作るお味噌汁体験

規格外になってしまった小さいブロッコリーを「ちびッコリー」と名付け、収穫が終わった畑に残っているちびッコリーを収穫するといった体験も実施しています。参加者は、地域で採れた旬の野菜でつくるお味噌汁も味わうことができます。


▲ちびっコリーハント中の様子

規格外野菜パウダーで作るアイシングクッキー作り体験

野菜パウダーでつくった「アイシンググリーム」で、三浦半島にちなんだ形をしたクッキー(大根やキャベツ、マグロなど)の表面をデコレーションする企画も実施しています。野菜パウダーは、規格外を理由に販売に出せない野菜を原料としており、資源の魅力を最大限に引き出しながら食品ロス削減に取り組んでいます。

▲規格外野菜パウダーで作るアイシングクッキー作り体験の様子

地域や環境に対してシテコベができること

シテコベは、地域生産者の売上上昇や地元での雇用創出、さらには地域経済の活性化を導くことを実践しています。

農業・漁業・酪農・里山自然体験などの季節に応じた三浦半島の楽しみ方を企画・創造し、生産者の取り組みやとれたての産物の美味しさを五感で感じられる機会を創出しています。

「一人でも多くの方に地域の魅力に触れてもらいたい」、「特にこれからの社会を担っていく子どもたちにその魅力を体験してほしい」という想いで、ファミリー向けをはじめ、小中学校の団体向けにも自然体験イベントを企画しています。これまでに約100団体・通算10,000名以上の方がシテコベに参加することで、三浦半島の産業を盛り上げてきました。

しかし、地域住民の「野菜や魚を食べられる場所、買える場所が少ない」という声や農作物の価格低迷などから明らかなように、課題は山積みです。

シテコベは地域の魅力に触れる体験をつくることで、農業や漁業などの一次産業に付加価値を高め、このような地域課題解決に向き合っています。

シテコベが考える三浦半島の魅力

三浦半島の魅力

シテコベは、三浦半島の一番の魅力を自然環の豊かさと謳います。三方海に囲まれ、透き通った海水面に日光が反射しながら富士山をのぞくことができる景観は他に引けを取りません。

景観だけでなく、農業や漁業もさかんなことから、旬の野菜や魚介類などの食材が豊かで、かつ新鮮な状態で美味しい食材が揃っています。この地域特性が、シテコベが企画する「五感で感じられる体験」を生かしています。

今後の展望「地域におけるConnecting The Dots」

シテコベは、地域の素材をかけ合わせて事業を展開していきます。三浦半島には「魅力=資源」がたくさんあります。魚介類や野菜などの食やロケーション、さらには地域の人などです。それらの「資源」という点を線で繋ぎ合わせていくことで、来訪する方々をもてなし、満足度を高めることのできるサービス提供に繋がることでしょう。

シテコベは、体験のみでなくたっぷりと地域に滞在して魅力を感じてほしいという想いで、空き家を活用したゲストハウスやワーケーション拠点の整備を進めました。農業体験や漁業体験だけでは伝えきれない、本質的な魅力を体験できるような機会創出に尽力しています。

このように、シテコベが「資源」という点を創造し続けることと、点を繋ぎ合わせたサービス提供をしていくことで、三浦半島をはじめとした他地域の活性化にもプラスの影響を与えていくことでしょう。

みんなもシテコベえ(やってみよう)!

今回は、シテコベと三浦半島の魅力やわくわくする自然体験の内容、SDGsとの関わりを含めた地域活性化事業にかかる今後の展望などについてまとめて紹介しました。

楽しみながら地域を盛り上げることことができる、そんなわくわくする「体験」してみたいですね。シテコベをきっかけに、あなたの新たな楽しみを見つけることができるかも?


▲漁業体験の様子

(Momoka)