2023.05.13

横須賀への愛情とエコへの想いがたっぷり!「エコルシェ5302」が提案する地域も私も元気になるマルシェ

横須賀への愛情とエコへの想いがたっぷり!「エコルシェ5302」が提案する地域も私も元気になるマルシェ

横須賀市日の出町のガソリンスタンド内には、エコを意識しながらも地元の新たな魅力に気づくことができる「エコルシェ5302」があります。店内に並ぶ商品は地産地消を意識した地元野菜や乾物類、石鹸などの日用品など、そのどれもが量り売りや裸売りなど、極力包装ゴミを減らすべく個包装なしで販売されています。

「地球もわたしも元気になる暮らし」を提案するエコルシェ5302はどうしてガソリンスタンド内にあるのでしょうか?その具体的な活動内容や、誕生のきっかけなどについて、「エコルシェ5302」を運営するみうらんさんにお話を聞きました。

■始まりは月一で開催していたマルシェから

子育てをするようになり、エコに対する意識が高まったというみうらんさん。「エコルシェ5302」の前身は、月一で開催していた「なるべくゴミを出さずにお買い物ができるマルシェ」でした。

―エコルシェ5302を立ち上げたきっかけは?

(みうらんさん)子育てをするようになり、将来子どもたちが住む地球のために、何かできることはないかと考えるようになりました。その一つがプラスチックゴミの削減でした。

2021年から「なるべくゴミを出さずにお買い物ができるマルシェ」を開催し、そこで私たちの活動を知ったガソリンスタンドの社長さんにお声がけいただき、ガソリンスタンドの空きスペースを使用した店舗「エコルシェ5302」のオープンに至りました。


▲再利用を意識して作られた店内。冷蔵庫や木材も使わなくなったものを譲り受けて再利用しました

― 5302の意味とは?
(みうらんさん)ガソリンスタンドの社長さんとお話した際、2035年にガソリン車が新車販売停止となることを知りました。具体的な数字を聞いたことで、ぐっと身近に感じるようになり、それまでに何か出来ることはないかと明確な目標が出来た気がしました。

「目標である2035年から逆算したら……」と考えたとき、2035を逆さにした5302が‟ゴミゼロ”と読めることに気づき、運命めいたものを感じ、活動名に取り入れようと決めました。

■無理なくエコを続けるために

エコな生活は理想とはいえども、「何から初めていいかわからない」という方も多いはず。そんな方もエコルシェ5302で、簡単に始められるエコがたくさん見つかります。


▲量り売りのドライフルーツや乾物類が並ぶ

―エコルシェ5302の特徴は?

(みうらんさん)横須賀への愛と明日へのエネルギーを販売しています(笑)
店舗は火~金曜の10-16時、セルフDr,Drive日の出町SS(ENEOS)待合室内でオープンしています。地産地消を意識した地元野菜や乾物類からドライフルーツ、洗濯洗剤や石鹸などの日用品まで、地球環境に優しい商品を取り揃えています。


▲生鮮食品の仕入状況はインスタグラムをチェック

店舗開設にあたっては、エコを謳うからには家具や棚を新たに購入するのは「ちょっと違うな」と思い、知り合いの方に譲っていただいたり、廃材をいただいて棚を作ったりと、お店自体もエコであることを目指しました。

― 特に人気な商品はなんですか?

(みうらんさん)農家さんが作った野菜のせっけんは、オンライン・店頭共に人気商品ですね。野菜の葉くずや規格外野菜などから野菜のエキスを抽出し、アロマオイルと混ぜて作られているせっけんです。

その他、私のオススメは「ヘチマたわし」です。普通のスポンジと違い油を吸収しないので、ぬるま湯でこするだけで油汚れが落ちるんです。


▲「農家が作った野菜のせっけん」は横須賀市長井のはらくら農園さんの手作り

▲長く使えるオーガニックヘアゴム

―― お客さまの反応は?
(みうらんさん)「横須賀にもこんなお店があるなんて!嬉しい!」「このお店に来ると元気になる」そんなお言葉をよくいただきます。「入れ物持ってきていないんですが……」と申し訳なさそうに言われるお客様もいらっしゃいますが、貸し出し用の容器などもあるのでふらりとお立ち寄りいただいて大丈夫です。

■全国に仲間の輪を広げる「エコルシェバディ」

最初はふたりで始めた活動から、多くの協力を得て店舗開設も実現させた今、今後目指すものについてお聞きしました。

―― 今後の展望を教えてください。
(みうらんさん)今後は、私たちが開催してきたマルシェを日本全国に広めるべく、仲間(エコルシェバディ)を増やしていきたいと思っています。そのためにマルシェ開催講座やお店にエコのエッセンスを加えるための講座も始めました。今期は滋賀県の方が参加してくださり、9月に滋賀マルシェの開催も予定しています。

また、企業さまとのコラボレーションすることで地域と会社を繋げるハブになりたいと考えています。

終始笑顔でお話してくれた横須賀愛溢れるみうらんさんも、最初から地球環境への意識が高かったわけではないそう。お家のなかがエコを意識した製品ばかり……なんてこともないようで、無理のない範囲でエコな生活を取り入れているそうです。

大切なのは、地球環境を考え、エコを取り入れてみようとする意識なのかもしれません。まずはマイ容器を持参して、お買い物に出てみてはいかがでしょうか?

エコルシェ5302
<住所>セルフDr,Drive日の出町SS(ENEOS)待合室内
神奈川県横須賀市日の出町3丁目1

<営業日>火曜日〜金曜日(祝日は休み)
<営業時間>10:00〜16:00

<詳細>https://www.ecorcheyokosuka.com/

(取材/文 おぜきめぐみ)