節電、節水
節電、節水を心がけることはSDGsの目標6である「安全な水とトイレを世界中に」。そしてSDGsの目標7である“エネルギーをみんなにそしてクリーンに”に貢献することができます。
日本は世界的に見てもエネルギーの消費量が高いにも関わらず、自給率は低い状況です。その中でも節電を意識して行うことはエネルギーの使用を抑える点でSDGs活動となります。
また水も限りある資源です。日本ではあまり馴染みがないことですが、世界では衛生的な水の十分な供給が難しい国もあります。私たちが普段の生活で節水を心がけることが大切になって行きます。
家電の設定温度を変えたり、使い方を工夫する
節電に関して始められることとしては家電の設定変更があります。エアコンでは冷暖房それぞれの設定温度を調整することで節電につながります。
冷蔵庫は物を詰め込みすぎると冷却効率が下がるため、定期的に整理してゆとりを持って使うことで消費電力が抑えられ節電につながります。
それ以外にできることとして電化製品関連のコンセントをつけっぱなしにせず、こまめに抜き差しすることで待機電力の節電をすることができます。
お風呂でできる節水の工夫
一般家庭で1日に使う水の量は1人あたり平均200リットル〜300リットルと言われていますが、その中で節水の工夫ができる部分は多数あります。
代表的なものはお風呂の残り湯の再利用です。お風呂の浴槽では約200リットルと大量の水を使うため、残り湯を洗濯や散水の時に再利用することで節水につながります。またお風呂に関してはシャワーのみの使用にすることで、浴槽のお湯に使うよりも少ない水量に抑えることできます。
トイレ、食器洗い時にできる節水の工夫
トイレでは大小のボタンを使い分けることが節水になります。メーカーによっても違いがありますが、1回ごとに大小のレバーでは1リットル以上の節水につながります。1回の単位で見るとそこまで多くは感じませんが、トイレは1日に複数回使うことや家族が複数人いることを考えると1日でも多くの節水になります。
また食器洗いの時にできる工夫として水道を流しっぱなしにすることなく容器にためたり、こまめに蛇口を止めながら使ったりすることが節水につながります。
ごみの分別
ごみの分別を心がけることはSDGs目標12の「つくる責任 つかう責任」にあるターゲット5への貢献に繋がります。〈2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する〉
家庭で出るゴミには様々ありますが、その中には資源として再利用できるものがあります。分別をしっかりすることで資源を再利用することにつながり、それがSDGsになります。
ペットボトルは分けて資源回収する
資源となる代表はペットボトルです。ラベル、キャップ、容器に分けて洗って資源回収することができます。回収されたペットボトルは再度ペットボトルとして使用される他、食品トレイや衣類の原材料としても使用されます。キャップは衣類や化粧品容器や、洗剤ボトルに生まれ変わります。これらをきちんと分別することがSDGsになるのです。
その他の資源になるもの
空き缶やビン、紙パックなども資源となります。空き缶は自動車部品、建材、電化製品の部品、ビンはグラスウールやアスファルト舗装、紙パックはティッシュペーパーやトイレットペーパーに再利用されます。
それ以外にもリサイクル可能なものとしてプラスチック製容器包装や紙製容器包装、段ボールなどあります。こういったものをまとめてごみとして捨てるのではなく、きちんと分別することや資源として回収しやすい物を購入していくことでSDGs活動として貢献することができます。
不要になった衣類、食品を寄付(フードバンク)
不要になった衣類、食品の寄付を心がけることはSDGs目標12の「つくる責任 つかう責任」への貢献に繋がります。ひとり親家庭等、困窮している家庭へ個人で寄付することができます。金銭的な寄付もできる他に食品や衣類を直接支援することも可能です。
NPOやNGO法人を介した寄付
具体的な寄付のやり方としてはネットで多数のNPO・NGO法人が衣類や食品の寄付を募っています。「フードバンク」と呼ばれる活動もあり、これらを経由し寄付が可能です。また寄付だけでなく、自分も参加したい場合は、運営のボランティアとして活動してみるのもいいですね。
衣類バンクで開発途上国に貢献する
衣類バンクで集まった服は開発途上国へ寄付される場合もあります。自分では不要と思った衣類も国が変われば必要とする人が出てきます。自身の整理整頓にもつながるため、様々なメリットがあります。
そのほか家の中でできるSDGs事例
フードロスを減らす
フードロスを減らすことはSDGs目標12の「つくる責任 つかう責任」への貢献に繋がります。食べ物を残さない、きちんと食べることも代表的なSDGsにつながる行動です。
買ったはいいものの、調理しないまま消費期限を過ぎてしまうことや、食事を残してしまうことはゴミを増やすことにもつながってしまいます。すぐ食べない食材は冷凍保存したり、エコクッキングと呼ばれるような必要な分のみ買い物することや食材を使い切る工夫をすることでSDGsにつながっていきます。
省エネ家電に買い換える
省エネ家電に買い換えることでSDGsの目標7である「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」への貢献することができます。
家電の設定を変えることで節電に繋がることは先述しましたが、最新の家電にすることで省エネルギーに努めることも可能です。例えば照明をLEDに変えたり、少ない水量で使用可能な洗濯機など最新の家電は環境に配慮したものが多いです。現在使用しているものがかなりの年数使っているものなら、変えることもSDGsにつながります。
家事の分担や子育てでの意識
家事の分担はSDGs目標5「ジェンダー平等を実現しよう」のターゲット5.4に貢献することができます。〈公共のサービス、インフラ、および社会保障政策の提供、ならびに各国の状況に応じた世帯・家族内における責任分担を通じて、無報酬の育児・介護や家事労働を認識・評価する。〉
SDGsの目標の中には環境面に関わること以外にも、ジェンダー問題に関わることや差別に関わる項目もあります。こういった側面へのアプローチも家庭で可能です。例えば、夫婦での家事の分担をすることや子供への教育でいじめや差別がいけないことを伝えることもSDGsに繋がるのです。
防災用具を用意する
防災用具を用意することはSDGs目標11の「住み続けられるまちづくりを」に貢献することになります。日本は震災や台風なども多いことから家具の転倒防止や防災グッズを用意することで長く住み続けることにつながります。
SDGs事例を子どもたちに伝える
家族の場合はSDGs事例を実践する他に子ども達に伝えていくことも大事です。例えば冷蔵庫の中身を整理する、一緒にごみの分別に取り組む。ジェンダーや差別、いじめのことについて一緒に考える機会を持つことは、学校等で教わるだけでなく、家庭でも実践していくことでより理解が深まります。
まとめ
家庭でもできるSDGs事例について紹介しました。ここに上がった内容について家族で話し合い、実践することで持続可能な社会に向けて家庭としても貢献することができます。
今後よりSDGsへの取り組みが注目されていく中で企業や団体だけでなく、個人でも実施していくことでより良い社会につながっていきます。早速明日から実践して、日々の生活の中でSDGsを意識してみませんか?
マイケル